認知症の相談・訪問・アドバイザー

体験を語る。認知症サポーター養成講座

認知症地域支援推進員とは認知症の方やご家族が安心して暮らせる地域づくりを行う専門職です。認知症の人や家族からの個別の相談に応じ、近隣住民のみなさんや認知症サポーター、医療や介護の専門職など様々な方と連携しながら、認知症になっても安心して暮らせるまちづくりに取り組む専門職です。

(玉城町から委託を受けています。)

主な業務内容
  • 認知症の人や家族への個別の相談(電話相談・来所相談のほか訪問相談も行います。)
  • 施設等や事業所からの認知症に関する相談、専門職の資質向上のための研修
  • 認知症理解の普及・啓発
  • 認知症サポーターの活動支援
  • 認知症に関わる人や・機関とのネットワークづくり
  • 認知症初期集中支援チームのアドバイザー
費用

無料

事例
事例1)地域包括支援センターを通しての個別相談

「夫と二人暮らしをしており、自宅に閉じこもっている認知症の妻の相談」

相談経路

夫からの相談

相談内容

「2年ほど前に、温泉に出かけた時、服を脱げずに温泉に入れなかった。それから徐々にもの忘れが進んでいる。また家事なども全くしなくなった。今は自分が毎日の生活の世話をしているが、自分も高齢になり今後のことが心配である。」

対応結果

地域包括支援センターの職員と自宅を訪問し、夫から話を聞かせてもらい、本人には認知症の簡易テストを行った。結果、認知症が疑われたため、専門医につなげるとともに地域の認知症サポーターの協力を得て、町の主催する介護予防教室に定期的に通えるように調整をした。結果、定期的にこちらで本人の身心の状態を観察できるようになり、また夫の介護相談には随時担当の地域包括支援室の職員が対応している。

事例2)地域のケアマネジャーを通しての個別相談

「徘徊し、自宅で放尿する認知症の父を介護している娘からの相談」

相談経路

相談内容

「5年ほど前から認知症で介護認定を受け、毎日、日ひに何度も外に出ていくため、現在はデイサービスを利用している。最近自宅内のあちらこちらで、放尿するようになった。在宅で介護していきたいが、現状では介護を続けることができない」

対応結果

地域包括支援センターの職員と家族・ケアマネジャーから話を伺った。結果、家族は在宅での介護したいという意思は強いものの、実際のところ介護疲れもあり、本人のストレスが少ない施設を探すことになった。施設をケアマネジャーが探し、一旦施設に入所することができた。在宅では放尿に対する対処方法を模索するのは難しいため、専門家のいる施設で対応してもらったが、対処方法は見つからず、施設も退所となった。現在ケアマネジャーと連携しながら、対処方法を検討している。

事例3)認知症初期集中支援チームでの多職種連携の事例

医療にも介護にも接続できていない、または中断している認知症の人に対して、自宅を訪問し、包括的、集中的に関与し、医療や介護につなぐことによって認知症になっても在宅での生活の継続を目指す多職種チームが認知症食集中支援チームである。玉城町でも地域包括支援センターの職員と認知症地域支援推進員が相談のあった自宅を訪問し、月に一度、認知症アドバイザーの専門医師のもと、地域の開業医の医師や現場で働く介護職員等が集まり、意見を出し合いながら、認知症初期集中チーム員会議をしている。この会議は事例のケース会議にとどまらず、地域の認知症ケア全体の質の向上にもつながっている。

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